特別講義

成功する人とそうでない人の3つの違い

 

【第一章】

参入する分野の選択

〜5.転売ビジネスへの参入〜

ここまでで、

会社員が副業として始めることが多い

代表的な「投資」を1つずつ取り上げ、

その成功確率を検証してきました

 

しかし、結論から言うと、いずれも

 

・再現性

・永続性

・費用対効果

 

のどれか、もしくは

すべてにおいて欠点があるため、

数千万円以上の余剰金があるという人を除き、

おすすめできるものはありません

 

それよりも、

初期費用がほとんど

かからないがゆえにリスクが低く、

かつ、利回り抜群の

「ビジネス」に参入したほうが、

はるかに早いスピードで

しかも高い確率で成功できる

 

というのが私の考えです

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

なるほど!わかりました!

 

ただ、

一般的に会社員の副業に向いている

とされているビジネスにも、

いくつか種類があると思います

 

一体どのビジネスに参入すれば、

最も高い確率で成功できるのでしょうか

そうですね

 

もちろん、

ビジネスだから何でも良いというわけではなく、

成功しやすいビジネスと

そうでないビジネスは確実に存在します

 

そこで、今回から、

会社員が副業として始めることが多い

代表的なビジネスを1つずつ取り上げ、

その「本当の成功確率」

を明らかにしていきたいと思います

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

わかりました!

よろしくお願いします!

まず最初に紹介するビジネスは、

アフィリエイトと並んで

ネットビジネスの代名詞的な存在であり、

今なお多くの実践者がいる

「転売ビジネス」です

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

転売は「稼ぎやすい」と

聞いたことがありますが、

実際のところはどうなのでしょうか?

そうですね

 

その理由はおそらく、

転売では商品販売時に
Amazonやヤフオク、

もしくはメルカリなど、

 

こうしたすでに人が集まっている
プラットフォームを利用できるため、

自分で一から「集客」する必要がない、

と言えるからでしょう

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

他のビジネスと比べて、

「集客」のハードルが転売ビジネスで

あればかなり低くなるということですね

 

それでは、転売なら稼げるということでしょうか?

いえ、そうでもありません

 

実は、転売には

「ある致命的なデメリット」

があるというのもまた事実なのです

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

致命的なデメリット、ですか?

はい

 

それは・・・

 

稼げば稼ぐほどかえって「労働」が増え、
お金が増えても時間が失われてしまう

 

ということです

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

時間が失われてしまう?

いったいどういうことですか?

たとえば、よく転売のセミナーなどで、
「複利」の話が出たりします

 

資金を複利で増やしていけば、
こんなに儲かりますと

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

ああ、その話は僕自身確かに聞いたことがあります

しかしながら・・・実はあれは
真っ赤な大嘘なんです

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

え、そうなんですか?

例えば月の利益率が20%で
最初の資金が100万円だとすると、

 

120万円・・
144万円・・

 

と増えていき、

2年後には6625万円まで増える計算になります

 

しかし、ゆっくんさんの周りに
実際問題そんな人はいますか?

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

いえ、僕自身は聞いたことありません・・・

 

でも、いったいなぜなのでしょうか?

理由はいくつかありますが、
最大の理由は
転売というビジネスはその特性上、

 

「レバレッジ」が全くかからない

ビジネスモデルのため、

 

永遠に自分の「労働力」を切り売りして

稼がなければならないからです

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

・・・すみません、

「レバレッジ」がいったいなんなのか

わからないのですが・・・

レバレッジ=「てこの原理」のことです

 

簡単に言えば、

少ない労力で大きな成果を上げることができる

という意味ですが、

 

転売においては残念ながら
労力がそのまま成果の大きさに比例するため、

小さな労力では小さな成果しか上げれず、
大きな成果を上げるには
それだけ大きな労力をかけるしかない

 

ということです

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

なるほど・・・

しかし、一人の人間の労働力には限界があります

 

そのため、自身が賄える労働力が限界に達した瞬間、
どうあがいてもそこで利益が頭打ちになってしまうのです

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

労働力が限界に達した瞬間

利益が頭打ちになる?

 

いったいどういうことでしょうか?

このことを
多くの転売セミナーの講師は言わないのですが・・・

 

実は転売でうまくいけばいくほど
仕入れる商品の数も増えるため、

かえって梱包や発送などの作業が増え、
自由になるどころか

むしろどんどん忙しくなってしまうのです

 

忙しいがために、

ビジネスを効率化、仕組化して
発展させることができない

 

というジレンマに陥ってしまうことになります

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

そうなんですね・・・

 

でも、忙しいがために、

ビジネスを発展させることができない

とういうのは・・・

たとえば、

計算上は今使える資金をすべてつぎ込めば
月に100万円の利益が出せるとしても、

「労働力」が間に合わないため、
それだけの仕入れを行うことができずに
利益が頭打ちになる場合があります

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

なるほど・・・

 

転売は商品を仕入れたり、

梱包や発送を行ったりと
そのような自身の労働力の対価として

利益を得られるビジネスモデルのため、

 

自身の労働力が限界に達してしまった瞬間、
もうそれ以上利益を上げることが

できなくなってしまう

 

ということしょうか?

その通りです

 

もしくは、見かけ上は月に100万円の利益が
上がっていたとしても、転売の場合、

 

仕入れた商品が売れて資金を回収するまでには
常にタイムラグがあるため、

実際は自由に使えるお金はほとんどない

 

なんて場合もあります

師匠
師匠

ゆっくん
ゆっくん

なるほど・・・

 

数字上は大きな売上が上がっているように見えても
その裏側は思っていたのとまた違っているんですね

 

ちなみに、近年流行っている転売手法に
「無在庫転売」というモデルがあると聞いたのですが、

これは稼げるのでしょうか?

無在庫転売とは

「在庫を持たなければならない」という
従来の転売ビジネスの概念を覆した

ことで注目を集め、

 

一時期このノウハウのセミナーには

参加者が殺到していました

師匠
師匠

ゆっくん
ゆっくん

そうなのですね!

 

具体的にいったいどういう稼ぎ方なのでしょうか?

仕組み自体はいたって簡単で
商品をまだ仕入れていない段階で
ネット上に商品の情報だけ記載し、

先に出品してしまう

 

というものです

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

え、商品を仕入れるよりも

先に商品を出品するんですか?

そうです

 

そして、お客さんから

商品の注文を受注した後に
Amazonなどのネットショップから

実際に商品を仕入れる

クレジットカード決済を導入しておけば・・・

 

お客さんが支払ったお金を、
即商品の仕入れ金として使うことができるので、

従来の転売でネックだった
「資金繰り」をほとんど気にしなくてよくなります

 

そして、ネットショップに

自分の住所を経由することなく、
直接お客さんの住所に発送するよう頼めば、
自分で商品を梱包したり、

発送したりする手間もなくなります

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

なるほど!

 

一見このやり方であれば、
従来の転売のようなデメリットも少なく、
簡単に稼ぐことができるような気がするのですが・・・

確かに、一見素晴らしい稼ぎ方に思えますよね

 

・・・しかし、実はこのノウハウには

重大な欠陥があったことが
後からわかったんです

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

え、どういうことですか?

実はこの「無在庫転売」で主に使われる
「メルカリ」というプラットフォームでは
販売者が自身で在庫を持たずに

商品を販売することをもともと

自社の規約で明確に禁止しているのです

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

え、そうなんですか?

はい

 

そのため、在庫を持たずに販売していることが
メルカリ側にバレてしまったが最後、
アカウントを停止させられてしまう

 

そんなリスクが常についてまわる

ノウハウだということです

 

このことから、

「無在庫転売」は参入するべき

ビジネスを選ぶ際の3つの要素のうち

「永続性」の部分で
かなり不安が残る手法になります

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

なるほど・・・

さらに、一番根本的な問題として、
多くの転売実践者はアマゾンやヤフオクなどの
既存のプラットフォームを利用するため、
結果的にその中で限られたパイを

取り合うことになります

 

そのため、

絶えず「飽和」という問題が
立ちふさがるビジネスである

ということも覚えておかなければなりません

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

・・・やっぱり、

転売は常に飽和のリスクを抱えているんですか?

はい

 

もちろん、私自身、転売ビジネスを

真っ向から否定するわけではありません

 

それをすることは古来からある
「安く買って高く売る」という

ビジネスの基本をを否定することでもあるし、
既存の商社や貿易会社を否定することでもあるからです

 

私自身、組織化して事業レベルで転売を行い、
長期に渡って稼ぎ続けている人を何人も知っています

 

しかし、彼らがそこまで稼ぎ続けられるのは
時流に合った新たな商材や
新たな販路の開拓に常に余年がないなど、

傍から見たら、

 

血がにじむような努力をし続けているから

 

というのはよく覚えておいたほうがいいでしょう

 

さらには潤沢な資金にモノを言わせて、
メーカーと直接卸契約を結んだりなど、
商品の仕入れ値を通常より安く抑える工夫もしています

 

このような施策は、

これから参入する人が
一朝一夕にできることではありません

 

つまり、決して知識や経験、資金もない初心者が
彼らと同じ土俵で戦えるほど甘くはないのです

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

そうだったのですね・・・

確かに、中には小遣い稼ぎの延長レベルで転売をして
一時的な流行(トレンド)に乗っただけで
月収100万円程度を稼いでしまった人もいます

 

しかし、そんな人が発信する薄っぺらい情報をもとに
裏技のような小手先のテクニックや
陳腐な方法論だけで物販に取り組めば、

短期的には稼げたとしても、まず間違いなく
不毛な価格競争や飽和に巻き込まれてしまうでしょう

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

なるほど・・・

 

同じ「転売」と言えど、

その規模感やレベルは天と地の差があるのですね・・・

低レベルな手法では一時的に稼げても

すぐに飽和してしまうということですね

そのとおりです

 

たとえば、

仮に現時点で稼げていたとしても、誰かが

 

「『A』という商材を
○○という販路から仕入れて

●●で売れば大きく稼げる」

 

という情報を漏らしたとしたら、

その途端に全く同じ商品を
全く同じ場所から買い付ける人が増えることは
容易に想像できます

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

確かに、情報の漏洩が即、

その商品を扱っている人たちの

損失につながりますね

また、転売ビジネスの王道のノウハウとして、

 

「既存のセラーが転売している

商品リストをチェックし、
全く同じ商品を仕入れて販売する」

 

といったものがありますが、
こうした小手先のリサーチ術は
すでに何人ものセラーが同じように実践しているため、

 

仮に一時的には稼げたとしても
参入者が増えた時点ですぐに
稼げなくなってしまうというリスクをはらんでいます

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

なるほど・・・

結局、ほとんどの転売実践者は
このような「いたちごっこ」を
延々と繰り返しているに過ぎず、

 

先ほども言ったように、
稼げば稼ぐほど自由がなくなっていく

という悪循環に陥ってしまうのです

師匠
師匠

 

次のページへ進む>>