特別講義

成功する人とそうでない人の3つの違い

 

【第一章】

参入する分野の選択

〜4.仮想通貨投資への参入〜

続いて4つ目の参入分野ですが、

数年前「億り人」を多数排出し、

今なお世間からの注目を集め続けている

「仮想通貨」への参入です

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

本当に一大ブームを巻き起こしましたよね・・・

 

ただ、ここまでのKさんの話から考えると、

FXや株や不動産投資と同じく、

仮想通貨もやはり、

手を出してはダメな分野なのでしょうか?

そうですね

 

確かに今現在ビットコインをはじめとした

仮想通貨に投資することで

短期的に大きな利回りを稼ぐことは可能かもしれません

 

しかし、私は基本的に仮想通貨への投資は

メリットよりも、リスクのほうが大きいと考えています

 

特に、長期保有ではなく、

短期で売買して利益を出そうとしているのであれば、

絶対にやめたほうがいいでしょう

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

それはいったいなぜなのでしょうか?

もちろん、

このように考えるのにはいくつか理由があります

 

まず、一つ目は

価格の変動が大きすぎる

ということです

 

最近はビットコインが優れた

「価値保存の手段」だと言う

投資家や専門家も増えていますが、

 

実際のところ、2009年の誕生以来、

ビットコインはずっと

激しい値動きを繰り返しています

 

ゆえに高い収益性が見込めるとして、

「一発逆転」をかけて

仮想通貨投資に参入する人も多い

 

しかし、

価格の変動(ボラティリティ)

が大きいということは、

大きく稼げるチャンスもありますが、

 

その分、価格が大きく下落した時に

一気に資産をなくしてしまう

可能性も高くなるので注意が必要です

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

確かにそれは怖いですね・・・

実際、2021年もビットコインが

6万4900ドル→2万9900ドルと最大54%値下がりし、

これにより大損する人が続出しました

 

中でも韓国では、大学生など

若者を中心に仮想通貨がブームになっており、

実に4人に1人の割合で

仮想通貨に投資をしていたのですが、

 

その多くが今回の暴落で

資産を一気に減らす結果となりました

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

なるほど・・・

韓国の学生の中には、借金をしてまで

仮想通貨に投資していた人もいたそうです

 

彼らの多くは仮想通貨の「高い収益率」に注目し、

「人生を変える手段」として投資をしていました

 

しかし、残念ながら、

仮想通貨は人生を一発逆転するための

ツールではないのです

 

「仮想通貨に投資すれば儲かる」

 

という夢を見て、生活費を投資したり、

借金してまで投資するのは、

ただのギャンブルであり、

 

そこには確かな「リスク」がある

 

ということを理解する必要があります

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

韓国の学生も、仮想通貨の実態を

正しく理解していたら、

このような無謀な投資は

しなかったかもしれませんね

 

ただ、友だちやインフルエンサーが

大儲けしている様子をSNSなどで見ると、

ついついリスクを軽視してしまう気持ちは

わからなくもない気がします

そうですね

 

仮想通貨の可能性や魅力を発信したり、

投資を勧める人は、

今後も増えていくでしょう

 

しかし、そうした人間の多くは、

 

・買い煽りしてさらに価格を高騰させる

・口座開設などの「アフィリエイト」により

あくまで自身の収入を得る

 

などの、何らかの”意図”を持って

発信をしていることを忘れてはいけません

 

そうした彼らの真の意図に気づけば、

彼らの言葉を安易に信じることはなくなるでしょう

 

何度も言うように、

 

大きく儲かる=投資したお金がゼロになる可能性がある

 

という、投資の原理原則を忘れてはいけません

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

わかりました!

 

ただ、中には仮想通貨を

短期で売買するのではなく、

5年、10年のスパンで

値上がりすることを見越して

長期で保有することを前提に

投資している人もいるかと思います

 

こうした投資方法であれば、

仮想通貨は有効な投資対象に

なり得るのでしょうか?

そうですね

 

あくまで余剰資金の範囲内で、

5年、10年で長期的に持ち続けることを

前提に投資をするのであれば、

まだ良いかもしれません

 

実際、仮想通貨に使われている

「ブロックチェーン」という技術は、

インターネットに匹敵するほどの

発明だと言う専門家もいます

 

今後、仮想通貨以外にも、

このブロックチェーンの技術を

応用した様々なテクノロジーが出て来て、

世の中を大きく変えることになるでしょう

 

しかし、仮想通貨の歴史は、

誕生から10年ちょっとと、まだまだ若いので、

長い目で見た時にはどうなるかは、

全くわからないのが正直なところです

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

なるほど・・・

 

現時点で仮想通貨に対する

懸念材料には、

どんなものがあるのでしょうか?

たとえば、

 

・価格変動が大きいため、決済として導入したお店が「為替差損」を被るリスクがある

・通常なら数秒で終わる決済が、仮想通貨の場合10分以上かかる

・価値が大きくなればなるほど「マイニング」に膨大な電力が消費され、環境に良くない

 

などですね

 

現狀、仮想通貨を既存の

「通貨」の代わりとして使用するのは、

非常に困難と言えます

 

「通貨は使う人が増えて

流動性が高まれば高まるほど、

価格が安定しやすい」

 

という原則から考えれば、

通貨本来の機能が向上し、

広く流通しない限りは、

 

仮想通貨はボラティリティの激しい

「投棄商品」としての域を出ない

 

というのが、私個人の見解です

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

なるほど・・・

また、個人的に一番危険だと感じているのは、

今後、仮想通貨に対して政府や中央銀行から、

一気に規制が入る可能性があるということです

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

え、いったいどういうことですか?

現在、仮想通貨の取引の際には、

ユーザーの個人名までは

特定できないようになっています

 

そこで、汚職や脱税などのいわゆる

「悪いことをしてできたお金」が、

その足あとを消す目的で仮想通貨に

流れてくる可能性があるということです

 

過去に実際に起きた事例として、

麻薬の売買がビットコインで行われたり、

 

「マネーロンダリング(資金洗浄)」

に使われたりなど、

 

今後も仮想通貨はこのような

犯罪の温床に成りかねません

 

そうなってくると、

国から一気に規制がかかる

可能性も出てくるということです

 

実際、中国政府は国内の金融機関での

仮想通貨の取り扱いを禁止する方針を出したり、

マイニングの取締りを強化していますし、

 

アメリカも一定金額以上の

仮想通貨の送金をするには

IRS(内国歳入庁)に報告することを

義務付けるなど、監視を強めています

 

過去には『リップル』が、

米国証券委員会(SEC)から

提訴されたのをきっかけに、

株価が暴落しました

 

もし同じようなことが今後起こったなら、

仮想通貨に投資していた資産は

一瞬で露と消えてしまうことになります

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

・・・そうなのですね

 

ここまでのお話を聞いていたら、

だんだん仮想通貨が

信用できなくなってきました

 

ただ、最近では大手企業やその社長、

有名投資家がビットコインに

億単位で投資をしているというニュースも聞きます

 

それについてはどうなのでしょうか?

まず、大前提として、

彼らは短期的な値上がり益を

期待しているのではなく、

あくまで長期保有を目的として投資をしています

 

現在、世界経済が混乱していることへの対策として

中央銀行が量的緩和を進めていますが、

この影響でインフレになり、

法定通貨の価値が下がるリスクが懸念されます。

 

こうした「法定通貨」への不信感から、

彼らは資産の一部を

ビットコインに投資しているのでしょう

 

短期でドカっと儲けるためでなく、

あくまで資産を”守る”のが

第一の目的だということです

 

しかも、私たちから見れば巨額な投資金額も、

実際は彼らが保有する資産の1~4%ほどで、

ポートフォリオのほんの一部に過ぎません

 

これくらいなら、

もし仮にビットコインに

投資した金額が0になったとしても、

他の運用先の利益で十分補えるということを

彼らは計算して投資をしています

 

彼らからしたら、あくまで

「5年、10年の長期で見て

10倍、20倍に増えたらラッキー」

くらいの感覚で投資をしているということです

 

こうした長期的な戦略のもとで、

資産のほんの一部を投資するなら

まだ良いでしょう

 

しかし、余剰資産がほとんどないのに、

一発逆転をかけて資産のほとんどすべてを

仮想通貨に投資するのは

絶対におすすめしません

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

なるほど・・・

 

確かにすでに一定の成功を収めている人が

余剰資金を投資するならまだしも、

まだこれから稼いでいこうという僕たちが

仮想通貨に投資するのは最善でない気がしてきました

そのとおりです

 

確かに、ビットコインをはじめとする

一部の仮想通貨の価値は、

一時的には今後も上昇していくでしょう

 

そういう意味で、短期的には

仮想通貨で富みを増やす人も出てくるかもしれません

 

しかし、私から言わせれば、

まだ現時点で仮想通貨は

その本質は競馬やカジノと同じ、

単なる「ギャンブル」と何ら変わりません

 

当たれば天国、外れれば地獄

 

よって、経済的自由を手にしたいのであれば、

仮想通貨のような

この先どうなるかわからないものに

大切な資産を預けるよりも、

 

初期費用がほとんど必要なくリスクが低く

かつ、利回り抜群のビジネスの作り方を

学ぶことをおすすめします

師匠
師匠
ゆっくん
ゆっくん

わかりました!ありがとうございます!

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