| 特別講義
成功する人とそうでない人の3つの違い |
【第三章】
指導者の選択
〜2.導入期参入者タイプ〜
『天才気質感覚派タイプ』
はダメだとよくわかりました
他にはどんなタイプの指導者がいるのでしょうか？
それでは続いて2つ目の
指導者タイプについてお話しましょう
それは・・・
その２：『導入期参入者タイプ』
です
『導入期参入者タイプ』・・・
このタイプはいったいどんな指導者なのでしょうか？
そうですね
このタイプはまず、
巷で話題のYouTuberで
考えてみればわかるでしょう
え、Youtuberですか？
たとえば、今日本で
一番有名なYoutuberの一人にヒカキンがいます
では、ゆっくんさんには
あのヒカキンがここまで大きな成功を収めている
理由がわかりますか？
う～ん・・・そうですね
それはやっぱり発信する
動画が面白かったり、
彼自身のキャラクターが良かったり、
あとは本を出したり、
テレビに取り上げられたりして
メディアへの露出が多いからではないでしょうか？
悪くはない答えですが・・・
残念ながらどれも決定的とは言えません
実は、彼が成功した最大の秘訣は
もっと別のところにあるのです
もっと別の？
・・・いったい何なのでしょうか？
彼が成功している最大のポイント、それは・・・
まだYouTubeという市場が
「導入期」の段階で
いち早く参入できたから
です
「導入期」の段階で参入できたから？
すみません、いったいどういうことでしょうか・・・
そうですね
この原理を説明するにはまず、
「プロダクトライフサイクル」
と呼ばれるものを理解しないといけません
プロダクトライフサイクル？
はい
これは生物に皆この世に生まれてから成長し、
成熟していずれ衰退していく・・・
というサイクルがあるように
投資でもビジネスでも
「導入期（黎明期）」
「成長期」
「成熟期」
「衰退期」
といった段階が必ず存在することを指します
なるほど・・・
で、ビジネスでも成功したければ
これから自分が参入する市場は
プロダクトライフサイクルにおいて
いったいどの段階にあるのか？
これを見極めることが非常に重要となります
なぜプロダクトライフサイクルの段階を
見極めることがそんなに重要なのでしょうか？
なぜなら、
夜明けに当たる時期、
つまり「導入期」にその分野に参入できさえすれば
ほぼ確実に稼くことができるからです
ほぼ確実に稼げる？
そんなことがあるんですね
知りませんでした・・・
このことから、
ヒカキンが成功できたのも、
その他もろもろの理由はあるにせよ、第一に
導入期に参入できたから
という点が最も大きいわけです
ヒカキン以外にも、
今YouTuberとして稼いでいる人たちのほとんどが
誰も「Youtuber」という言葉すら知らない
導入期のタイミングで市場に参入しています
そうして導入期に参入したことによる
圧倒的な「先行者利益」を得ているから
彼らは稼げているわけです
なるほど・・・
そういうことだったのですね
では、今はもう導入期を終えたYoutube市場に
今から参入したとして、果たして
彼らほどの地位を確立できるかと言えば・・・
なかなか厳しいものがあります
確かに、今からじゃ
とてもじゃないですけど追いつけないですし、
同じような成果は出せないと思います・・・
そうですね
そして、その感覚は実は投資やビジネスの
指導者選びにおいても
非常に重要なポイントとなることを
覚えておいてください
え、どういうことですか？
つまり、ビジネスの分野においても
導入期に参入したというだけで
莫大な先行者利益を得て
それだけで大きな成果を挙げてしまった
いわゆる「参入したタイミング」
が最大の成功要因となっている指導者は
思いのほか多い、ということです
なるほど・・・
もちろん、彼らは彼らなりの鋭い嗅覚で
これから伸びるであろう分野の導入期に
いち早く参入した
それ自体は賞賛に値する行為です
しかし、こと彼らを指導者として選ぶことは
決しておすすめできません
なぜだかわかりますか？
はい
ようするに、彼らの最大の成功要因である、
「未開の市場に参入して先行者利益を得る」
という行為は、
今からじゃ絶対に真似できないからですね
そのとおりです
言い換えれば彼らから学んだところで
今となっては全く再現性のない
ノウハウしか学ぶことはできない
ということです
その先に何が待つかは火を見るより明らかですね・・・
以上の理由から
『導入期参入者タイプ』の
指導者を選んでは絶対にいけません